読解に必要な接続詞

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以前はIT系の人間にも国語力が必要だと言った。しかし、本を勧めるだけで具体的にはどういうものなのか、イメージができないかもしれない。そこで、簡単ではあるが、文章を読む上で基本的な事柄を紹介したいと思う。ここではまず、読解に必要な接続詞を紹介する。これらの接続詞は当たり前だと思われているかもしれないが、復習の意味をこめて読んでいただけたらと思う。

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解説

これはようするに、文章の前後で同じ内容のものを指す場合に使われる。「すなわち」「言い換えれば」「つまり」などがそれに当てはまる。数学的にはイコールの方と言った方がよいだろうか。ただし、「つまり」は結論の意味でも使われるため、読解には注意が必要である。「つまり」は結論と解説の中間的な意味合いを持つと言ってもよい。

根拠

字を読んでの通り、理由を示す。「なぜなら」「というのは」など、そのことについてなぜそうなのかを示す接続詞がこれにあたる。「主張を述べたらまず根拠を!」と学校や会社などでよく言われると思うので、説明は必要ないかもしれない。

転換

転換の接続詞は話題を変える時に使われる。これを言うと、「ところで」を思い浮かぶかもしれないが、実際は「しかし」もこれに含まれる。実際の文章では、「しかし」の後に言いたいことが述べられることが多い。

付加

付加は補足の意味で使われる。文章の比重的には重くないため、これに該当する接続詞が使われた場合は付加として捉えてよむのがよい。「さらに」「しかも」「また」「そして」がこれに当てはまるが、自分で文章を書く際には多用しない方がいいだろう。付加が多いすぎると、何が重要なことなのか、そして、何を述べたいのかわからなくなるからである。

まとめ

以上、簡単にではあるが、読解に必要な接続詞の一覧を載せてみた。どれも簡単なことなので目新しいところはないかもしれないが、実際に読む場面となると意外にも読めてないことが多い。これは接続詞の意味をそもそもわかっていないことが第一に挙げられる。これともう一つ、日本語の文章には接続詞が省略される傾向があるからである。日本人は接続詞を使わないで済ますのを好むが、本当は論理構造を明確にするためにも書いた方がよいだろう。実際に読む場合も省略されている場合には自分の頭の中でおぎなって読むのが良い。

 

 

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