家具入門-フィラーとその特性-

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フィラーとは

家具でのフィラーというと、壁と隙間を埋めるものという意味がネットでは出てくる。解説本でも同様の説明がされているが、その理由を知らなければ何のためにフィラーを取り付けるのかわからないし、使い方もできない気がする。つまり、フィラーとはどういったときに必要とされるのか。

納まりだけでは解決できない

単純に納まりを考えるだけなら、家具にわざわざフィラーを取り付けなくてもよい。その方が見栄えはよくなるし、つくるための余計な時間をかけなくてもすむ。しかし、それでは解決できない問題もある。それは家具に扉が取り付けられる場合である。

扉の開閉にかかわる

具体的には、扉の開け閉めのときに幅を取ってしまうため、壁と家具の間に扉が動かせるだけの間隔が必要になる。それがなければ、壁と扉が当たってしまい、十分に扉をあけることができなくなってしまう。下の図でそれを示しているが、この図を見ていただけるとわかるように、扉が開けない状態になっている。

 

そういったときに問題を解決してくれるのがフィラーという部品である。これを取り付け、納まりを調整することによって、扉と壁との干渉を防ぐことができるのである。イラストで示すと、以下のようになる。

 

先ほど見せたイラストとは違って、この図ではフィラーが取り付けられている。そのため、壁と扉との間にスペースができ、この2つが干渉してしまうという事態が解消されている。このことによって、扉をあけることが可能になる。このように、フィラーは扉の開け閉めにかかわる問題を解決してくれる。

見栄えにも関わる

また、家具に取り付けられるフィラーには、こういった調整材としての機能以外にも重要な役割を担っている。それは納まり部分の見栄えをカバーする点である。単に納まりの調整だけが目的であれば、わざわざ上のイラストのようにフィラーを取り付ける必要はない。しかし、それだと家具と壁の間にスペースができてしまうし、それによって見栄えが悪く見えてしまう。そういったときに、フィラーによって家具と壁がうまい具合に納まっているように見せるのである。

まとめ

フィラーには①扉の開け閉めの問題②納まり部分の見栄え、こういった問題を解決するものであることを記事では解説した。もしDIYなどで家具を壁際に設置することを検討する場合、こういったフィラーの機能を考慮した上で取り付けるべきかどうか考えた方がいいだろう。もし取り付ける必要があるなら扉の開閉の幅などを考慮して設計をした方がいい。

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