この記事を書いた背景
IT系以外の仕事で役に立つITスキルについて解説したいと思う。これは次の理由から思い立ったからである。つまり、Google検索で「会社 IT 」「会社 IT 基礎知識」と検索しても、IT業界に入りたい人向けに書かれている記事がほとんどで、非IT業界の人が知識をどうこうするというのが書かれていなかったからである。
ITスキルへの誤解
また、「会社 パソコンスキル」「会社 パソコン 知識 」などで調べても結果は同様だった。主に事務関係で役に立つ知識の解説がほとんどであった。つまり、ExcelやWordといったソフトの使い方に終始しており、それらを使いこなすためにはどうしたらいいのか。そういった操作方法に焦点を当てたサイトが上位を形成していた。つまり、ITスキル=WordやExcelを使いこなすスキルだと誤解しているサイトがメインだった。
ITスキルはもっと広い
狭い意味でのITスキル
しかし、仕事に生かすITスキルはそういった狭義の知識ではない。ExcelやWordといったソフトは業務をする上で必要なソフトであるからやむをえず使っているだけで、広義の意味でのそれとは違うからである。ITスキルはMicrosoftの製品を使う知識ではない。
広い意味でのITスキル
もっと広い意味でのITスキルというのは、限られた場合でしか使うものではなく、様々な場面で使うことのできる知識であり、 経験である。たとえば、プリンタやネットワークカメラの設定をしたい場合、IPアドレスの知識があること、それが重要になる。
ITスキル一覧
少し前置きが長くなった。では、仕事をする上でITスキルとはどういったものがあるだろうか。以下に一覧を挙げる。
- IPアドレス
- プログラミング
- メール
- セキュリティ
以上4つのものがものがある。順に説明していく。
ITスキル①:IPアドレス
機械の設置に必要
ひとつ目は、今挙げたIPアドレスである。IPアドレスはインターネットにつなぐものとして一般的には知れ渡っている。しかし、会社では機械の設置をする場合は、インターネットだけではなく社内のネットワークにつなぐときにも必ず必要となる。
IPアドレスの具体例
たとえば、パソコンやプリンタ、ネットワークカメラなどの機械を設置する場合、またそれらを入れ替えたい場合にこの知識が必要となる。ゲームをやっている人であれば、PS4やスイッチの設定をするときにみたことがあるかもしれない。社内のネットワークをみて、適切なIPアドレスを設定するのである。
ITスキル②:プログラミング
様々な場面で役に立つ
二つ目はプログラミングと呼ばれるものである。平成の前半までの生まれであれば、マクロの方が馴染みが深いだろうか。言わずと知れたことだが、プログラミングは様々な場面で役に立つ。しかし、プログラミング自動化でも触れたように、一般の会社はExcelやAccessを主に使っているため、業務で使わない言語から勉強しても効果は薄い。
順番を間違えないこと
つまり、勉強する順番を間違えないようにすることが大事である。社会人であればVBAから、学生であれば任意の言語から、それぞれ自分の置かれている状況によって学習する言語を変えていく。
ITスキル③:メール
メールは、古くて新しい
三つ目は、メールである。最近ではLINEやTwitterなどの流行によって、若い人は特に知らない人が増えつつある。しかし、これも未だ欠かせないツールである。古くて新しい技術といってもいいくらいではあるが、これには理由がある。
リスクを回避すること
つまり、業務でのやり取りをSNSの運営会社に見られてもいいのかという疑問があるからである。たとえば、LINEだと過去のやりとりは履歴から削除されるし、ファイルのやり取りについても一会社に預けるには漏洩リスクがある。また、中高年以上の会社員にはこれらを使いこなせない人もいる。こういった背景があるため、メールという古典的なツールを活用した方がリスクを避けることができる。
設定方法も必要
ただし、メールが必要とはいっても単純に送受信するだけではない。会社によっては貸与されたパソコンに自分のアカウントを設定する必要があるため、逐一システム管理者に任せていては時間も手間もかかってしまう。したがって、送受信のポートやメールサーバなどの情報を知り、それらをもとにメールのアカウントを設定する方法もITスキルとして身につけておく方がよい。
ITスキル④:セキュリティ
四つ目は、セキュリティに関してである。これは読んだだけでは「今更当たり前のことを・・・」と思う人がいるかもしれないが、そうではないことも存在する。曖昧ではあるが、次のことができていなければ学ぶ必要はあるのではないだろうか。
- USBにパスワードをかけること
- 私用のUSBを持ち込まないこと
- メールのファイル送受信時にパスワードをかけること
- パソコンのスリープ時、ロックをかけること
- パスワードを推測されない文字列にすること
- ブラウザを私用目的以外で使わないこと
まとめ
以上、会社に役立つITスキルを消化した。個別の詳しい技術に関しては枝葉がわからなくなるため今回は記述を控えたが、この記事で書いたことをもとにして掘り下げていけば、ITスキルに関してはとりわけ苦労することはなくなるであろうと思われる。ITの専門家ではなくても、①IPアドレス②プログラミング③メール④の4つの基本的なことができいることはそれだけ重要であり、今後必要になってくるであろうと思われる。
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