「伝え方が9割」を読んでみて

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この本を読んだ理由

「伝え方が9割」の漫画を読んだ。単行本が出てた頃に色々と話題になっていたが、漫画も出ていたことに気がつかずにそのまま時を過ごしていた。今回読むきっかけになったのは自分自身も伝え方に悩んでいたからであるが、伝え方の捉え方がこの本の指す意味とは違っていた。

この本で指す伝え方の意味

この本の伝え方の意味は、一言で言えば人間関係をよくするための伝え方である。ただ自分の思ったことをそのまま伝えるのではなく、相手がこころよく行動してくれるために言葉を駆使して、説得にあたるものである。

自分勝手な人の依頼や頼みごとには誰しも聞きたくないし、たとえそれが仕事で頼まれたとしてもいい気持ちはしないだろう。そういったときにいかに相手の気分を損なわずに内容を伝えるか。そういった類の対人交渉術を教えてくれる。

したがって、自分の言いたいことをどうやって相手にわかりやすく伝えるかといった技術までは含まれていない。恐らくこの本では、相手に内容が伝わることを前提としているのだろう。そのため、内容に関わらず、心に訴えることに重きを置いている節がある。

自分が求める伝え方の意味

それに対して、自分が求めていた伝え方は、相手にわかりやすく伝えるための技術である。わかりやすく伝えるといっても、書いて伝えるのではなく、しゃべって伝えることについてである。そういう意味での伝え方はあるようでいてなかなか見つからないため、この本に対していくらかの期待をもっていた。

しかし、先に書いた通り、この本での伝え方の意味は、心に訴えるように言い回しを変えるものであるから、自分の求めている意味での伝え方とは違っていた。

確かに感情に訴えれば内容が伝わることもあるのは否定できないが、自分の考えていることや事情の説明は訴えるだけでは伝わらないこともある。

感情だけではなく、相手が内容を理解し、その上で納得できるものが本来の伝え方である。相手が理解しやすい話し方というものはどういったものか。その意味での伝え方を知りたかった。

本自体はいい

とはいえ、漫画の内容自体はいいかもしれない。相手が気持ちよく依頼を受け入れてくれることは、私生活においてもビジネスにおいても大事であるからである。

しかし、上述した通り、相手にわかる伝え方の点ではこの本だと吸収できないため、自分のように別の本を読んでみることをおすすめする。

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