本文
まず、問題の本文を挙げる。
①昨年のゴールデンウィークには起業家のムラとして知られる岡山県の北東の端の人口1500人の西粟倉村に出かけました。②廃校となった小学校がベンチャー企業の拠点になっていました。③ネット社会では情報の共有には必ずしも大勢の人が集まる必要はありません。④Ⅰターンで西粟倉村で起業した青年に田舎で仕事をするための条件として、(1)収入が都市と同じ水準であること、(2)情報、交通など便利さが確保されていること、の二点を挙げてくれました。⑤この条件が満たされるなら子育てには田舎のほうが望ましいとも言っていました。⑥日本の将来モデルをお互いに考えようではありませんか。
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問題
問1.文中に不要な箇所がある。該当する文の先頭5文字を述べよ。
問2.筆者の主張を述べよ。
解説
問1の解説
①では起業家のムラとして知られる岡山県の西粟倉村に訪れたことを述べ、②以降で①の具体的な内容を述べている。ここまでで起業について何か書くのかなと思い浮かぶ。
しかし、③で大勢の人が集まる必要がないと述べ、議論の方向が変わっている。また、④では青年が田舎で仕事をするための条件を紹介しており、⑤でも主張の付加をしている。したがって、③が文章の前後と関係なく使われていることがわかる。なお、⑥は④と⑤を根拠にしている。
問1の答え:ネット社会で
問2の解説
簡単な問題であるが、問題にしておいた。
問2の答え:日本の将来を一緒に考えるべきである。
まとめ
たった一文でも不要な箇所があると、文章全体がいびつに見えてしまう。それを意図した問題だった。揚げ足取りと似ているが、論理構造を意識した点では違っていて、むしろ必要なことだと思われる。また、題材を政治家のブログにしたのはなんらかの信条があったからではなく、いろんな記事を題材にしたいと思ったため。
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