評論という本の見つけかた

国語
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本を読むということ

人に趣味について聞かれたとき、本が好きだと答えると、どんなジャンルの本が好きかどうか問われる。しかし、そのジャンルというものは小説やラノベ、漫画などを想定したケースが多く、評論やエッセイは視野に置いてない場合が多い。ネットの場合も同様である。つまり、本を読む人が小説や漫画しか読まないと暗黙に決め込んでいるのである。この風潮はどこから生まれるのだろうか。

本好きの誤解

少し過去を振り返ってみれば、学校教育から始まっているのかもしれない。つまり、国語の授業からである。よく国語の授業では成績を上げるためには本を読みなさいと言われる。そして、どの本を読むべきか聞くと小説の説明から入る。また、それを聞かなくても、小説での例を引き合いにして、本を読むことについての効用を語り出す。その一方で、評論については触れないどころか、「堅いもの」「難しいもの」だと言いきり、言及を遠ざけている。こういった経験から私たちは本を読むこと=小説を読むことだと思い込むようになったのではないだろうか。

評論にも十分に興味深い

確かに小説にはストーリーがあるし、アニメや漫画などのように心に浸透しやすいものが多く、熱が入りやすい。したがって、子どもが読書をするためのはじめの取り掛かりとしてはうなずけるものもある。 しかし、評論にはそれがないと言われれば首を横に振らざるをえない。つまり、評論で面白く興味を引きやすいものがあれば、自然と本を読むようになるはずである。問題は本の見つけ方である。

ネットの情報から探す

評論の中には一般向けの本から専門家向けの本まで様々ある。中学や大学入試で扱われる本は後者にあたるものが多く、前者は一般のものが多い。したがって、読みやすい本は市販の中から探していく形になるが、このときに重要なのは本のコーナーからではなく、ネットの情報から探していくことである。

書店ではかたよる

これには理由がある。一般の本の紹介コーナーにはとっつきやすい本を紹介するコーナーが充実していない。もしくは、その書店の店員の知識や好みによっておすすめの本が選り分けられてる可能性があるためである。また、書店の本屋によっても本の在庫が変わるため、巡り合える確率が低くなる。このような事情があるため、書店ではなくネットから探したほうがかたよらなくてよい。

ネットで探すメリット

また、他にもネットで本を探すメリットはある。実際に本を読んだ人の感想があること。また、それが限られた環境ではないことである。たとえば、書店で探すときは本を読んだ人の感想が一方通行で、とくに本の帯についてる感想がメインであるため、判別しにくい。つまり、それが生の声なのかわからない。それに対して、ネットではツイッターやAmazonなどのサイトで読者のレビューが聞くことができる点である。つまり、肯定から否定まで様々な観点の感想をきくことができるため、購入の目処がたちやすいことである。

ネットで探すデメリット

もちろん、デメリットもある。実際に手元で本にさわることがないため、どういった文章が書かれているかわからない点である。最近ではAmazonの試しよみなどの機能が増え、改善されつつはあるが、それでも読めるページがごく一部だったり、さわりだけだったりするので、概要がつかめないことが多い。つまり、購入する際の判断材料がレビュー頼りになる。こういったことが起こるため、本を購入したとき、「こんなんじゃなかった」と後悔する場合がある。こういった事柄にも注意を傾けながら、購入を検討しなければならない。

レビューは重要な判断材料

しかし、判断がレビュー頼りになるとはいえ、レビューの内容や質などからどのような本であるか。それを想像することはできる。あまりに肯定レビューが多い場合は構えてみる必要はあるが、それでもネットのレビューを見ることは重要な判断材料になる。

本の見つけ方

では、どのようにネットで探すべきか。その分野に興味があればその単語でまず検索かけることである。たとえば、哲学に興味があれば、「哲学 おすすめ 本」などである。これらをGoogleやYahooなどの大手検索サイトで入力して探す。見つかれば、そのサイトを訪れ、ピックアップされている本をAmazonなどで調べる。レビューがあればレビューの質を考察する。レビューがなければ自分で判断し購入する。その繰り返しを行う。こういった繰り返し作業を行いながら、購入するべき本を決めていく。これだけである。

やることは単純ではあるが、以上のように興味のあるキーワードからおすすめの本にいきつく方法を紹介した。あくまでも例であるので、他にいい方法があればそちらのやり方を使って本を見つけていくことをお勧めする。

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