プログラミングで自動化

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プログラミングで自動化を図る

職場でプログラミングを活用して業務を自動化したいという人はたくさんいると思う。最近ではプログラミング教育が小学校の段階で導入されると聞く。その流れもあって、業務の効率化をしたい、今やっている仕事を早くこなしたいという人は昔よりいっそう増えていると思う。プログラミングによって今の仕事を自動化して、楽に、そして、確実にこなせることができたら、確かにそれは会社の利益にもなるし、何よりも自分の評価にもつながる。そのことによって、win-winな関係になれるのは間違いない。

ただし、正しい手順が必要

ただし、それは正しくプログラミングを導入し、正しい方法でプログラミングを活用できた場合に限られる。なぜなら、自動化のための方向が間違っていたら、せっかくいいシステムができても骨折り損になってしまうからである。自分勝手に自動化しても、それが意味のないものであれば時間の無駄になってしまう。したがって、正しい手順を踏むことによって、自動化によって得られる利益を最大限にしておく必要がある。では、正しい手順とはなんだろうか。それを紹介する。

正しい手順は、ざっくり言えば

  • 仕事を知る
  • 会社の許可を取る
  • 目的にあったプログラミング言語を選択する
  • 運用しやすいつくりにする
  • 相手に伝わりやすい記述にする
  • テストを作る

このつに絞られる。これから順に説明する。

自動化手順 : ①仕事を知る

いうまでもなく、一つ目は仕事を知ることである。システムエンジニアでも顧客と話しながらシステムの設計を考える際、実際の業務と照らし合わせて考えるため、会社の人間であれば、とくに新人であれば、なおさら仕事のことを知らなければならない。ただし、仕事を知るといっても、自動化によって何ができるようになるか、またそれによって伴うデメリットなどを考えなければならない。

自動化手順 : ②会社の許可を取る

二つ目は、会社の許可を取ることである。自分だけ使う場合は取る必要はないが、とりわけみんなが使っているものを自動化したいときは、自分の上司などに相談しておく必要がある。勝手につくって、勝手に変えられると「なに勝手に作っているの?」と一蹴されたらおしまいである。黙ってつくったものをすすめるのも一つの手としてはあるかもしれないが、相談しておいた方がスムーズに事はすすむ。

自動化手順 : ③プログラミング言語を選択する

目的にあったプログラミング言語

上の二つの手順を踏むことができれば、プログラミングによって自動化するための準備はできたといえる。それからは目的にあったプログラミング言語である。自分が自動化を提案したのであれば、あらかた使う言語は予想できているかもしれないが、ここで間違ってしまうと今後の運用において支障が出てくるため、使用する言語は慎重に選んでおかなければならない。

VBAが無難

しかし、一般の会社に勤める場合、多くの会社がExcelやAccessなどといったMicrosoftの製品を使っているので、それらのオフィスソフトを使って自動化する場合は、VBAを選んでおくのが無難であろう。最近ではPythonを使うという手もある。しかし、ベンチャー企業や若手が少ない会社では、とりあえずVBAにしておくほうがよい。とりあえず、これを覚えておけば、ExcelやAccessの自動化はできる。

自動化手順 : ④運用しやすいつくりにする

四つ目はそれを運用しやすいつくりにすることである。会社の許可を取るという事は先ほど述べたが、運用しやすいつくりにするということは他の人も使いやすいものにするということである。上司と話し合い、そして、操作しやすいつくりを考えること。これが大事である。独りよがりに自動化してはならない理由はここにある。したがって、自分だけはなく、自分以外の人も使いやすいものにすることが自動化における大事なポイントになる。イラストや箇条書きでまとめるなど、マニュアルみたいなものを作って運用しやすい設計にしておくことが必要である。

自動化手順 : ⑤相手に伝わりやすい記述にする

本当は上の四つまでで十分であるが・・・

五つ目は相手に伝わりやすい記述にすることである。本当は上の四つまでで正しい手順を踏むことはできるのであるが、保守や運用、拡張性などを考えるとこの手順と次の手順は必要になる。なぜなら、システムというのはただ短期的に相手を満足させるだけではだめで、長期も含めて今後の運用を考えたつくりでなければならないからである。

内部(=コードの書き方)にも関しても同様

それは外部(=操作)だけではなく、内部のものに関しても同様である。4つ目のものは外部に関してであった。ここでいう内部というのは、プログラミングにおけるコードの話である。よく新米のプログラマや初心者の人は「自分さえわかればよい」というスタンスでコードを書くが、それは間違いである。自分がもう一度見返したとき、それが他者が見てもわかりやすいものになっているかどうか、それを考えた際わかりにくいコードになっている場合は今後の機能追加や拡張が難しくなってしまう。そうならないように、相手につたわりやすい記述にするのである。

自動化手順 :⑤テストを作る

最後に、テストを作ることである。これは新しい機能を追加する場合は自分の作った機能のテストは必ず行っておくことである。ただし、正しく動作するものではなく、エラーになるものについてもテストしておく。具体的には、異常な値が入力されたとき、それをプログラム内部のエラーとして出力されるのではなく、エラー処理をほどこしたものになっているかどうか。そういった正常系から異常系のテストをやっておくことが必要になる。自動化というのは、エラー処理も含めての自動化なのである。また、テストの範囲は自分がおこなったコードに対して、もしくは、影響のある範囲についておこなう。

まとめ

以上、プログラミングによる自動化において、大事な手順を紹介した。それは以下の六つの手順であった。

  • 仕事を知る
  • 会社の許可を取る
  • 目的にあったプログラミング言語を選択する
  • 運用しやすいつくりにする
  • 相手に伝わりやすい記述にする
  • テストを作る

これらの手順を踏まえることで、プログラミングによる自動化は、スムーズにできるといってもいいと思われる。仕事を知らなければ適切なつくりはできず、会社の許可を取らなければそもそもの自動化ができなくなってしまう。また、プログラミング言語も同様に目的にあったものにする必要があり、運用しやすいつくりにする必要もある。それは表面的に使いやすいだけでは不十分で、内面的に、つまりプログラムの面でも理解しやすいものになっていなければならない。そして、最後はテストをつくっておくこと。このことによって、自分のつくったシステムについて、自動化されたものの品質を保証する。

 

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